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やさしい健康講座


第58回 最近、こけやすくなった人は、おられませんか?
執筆者写真

亀岡市立病院

運動器疾患センター長  辻 吉郎

専門分野: 外傷、骨粗鬆症

 75歳以上の女性の人で、最近、ちょっとした段差などにつまずいたり、こけやすくなった人は、おられませんか。寝たきりの原因の約1割を占める、大腿骨(だいたいこつ)近(きん)位(い)部(ぶ)骨折(こっせつ)や脊椎(せきつい)圧迫(あっぱく)骨折(こっせつ)などは、転倒により引き起こされることが多いと報告されています。平成22年1月から12月までに当院において、治療のために手術を必要とした、大腿骨近位部を骨折された人の、79%が女性、89%が75歳以上でした。さらに、骨折の原因の76%は転倒でした。転倒は55%が室内、45%が屋外において発生していたことがわかりました。照明の薄暗い所、足元の整理整頓が不十分な所で、転倒はおきやすく、まさかこのような所でという場所において受傷されていました。
 自分の衣服の裾(すそ)を踏んだり、廊下が滑りやすかったり、洗面所やトイレの水濡れが、転倒の直接原因であった場合もありました。
 骨折につながる転倒を少しでも減らしていただくために、身の回りの足元を見直されることが、必要と考えます。また、骨(こつ)密度(みつ ど)測定を受け、骨の強度を一度確認されることもお勧めします。

 


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