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やさしい健康講座


第57回 正しい傷の手当について
執筆者写真

亀岡市立病院

外科部長 阿辻 清人

専門分野: 消化器一般外科、乳腺外科

 暖かい季節になると外傷で受診される患者さんが増えます。外傷と言っても擦(す)り傷、切り傷、刺し傷などいろいろですが、ちょっとした傷の場合、診療に行こうか迷うことがありますね。もちろん出血が止まらない場合や、刺し傷など破傷風(はしょうふう)の危険がある場合はすぐに医療機関を受診することが肝心です。自分で手当をする場合はまず傷をきれいに洗いましょう。水道水が使える場合は水道水で十分に洗って汚れを取り除くことが重要です。野外で水道が利用できない場合はペットボトルの水かお茶でも大丈夫です。傷をきれいに出来れば後は軟膏(なんこう)をつけたガーゼか創傷(そうしょう)被覆材(ひふくざい)(キズパワーパッドなど)を当てておけば自然に治ることが多いです。
 一昔前までは、傷はイソジンで毎日消毒しガーゼを交換することが一般的な傷の処置でしたが、現在では傷に消毒薬を直接付けることはタブーとされています。消毒薬が正常な組織を障害し傷の治りを妨げるからです。ちょっとした傷のほとんどは自分で手当ができると思われますが、傷の治りが悪く、腫(は)れや痛みがひかない場合は医療機関を受診しましょう。異物が残っていたり感染を合併していると傷はなかなか治りません。

 


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