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やさしい健康講座


第47回 意外に多い過敏性腸症候群
執筆者写真

亀岡市立病院

病院長 上田 和茂
専門分野:肝臓病学、消化器病学、腹部IVR

 

  過敏性腸症候群(以下IBS)とは、腸に大腸癌や潰瘍性大腸炎といった器質的な病気がないのに、おなかが痛くなったり、慢性的に下痢や便秘などの症状がある病気のことです。よくみられる病状で、10人に1人がIBSであるとも言われています。
IBSは症状により下痢型、便秘型、下痢・便秘交替型などに分けられ、ストレスと関係が深いと考えられています。ストレスが自律神経を介して腸に伝えられ、その結果腸が過敏になり、おなかの症状をおこすとされています。
IBSかどうかを見極める上で重要なのは問診です。問診では排便回数や便の状態、どのような状況のときに症状が出るのか、生活習慣、日頃のストレスなどについて質問をします。また腸の内視鏡などを行い、大腸癌や潰瘍性大腸炎などの病気が隠れていないことを確かめることも大切です。
治療には生活習慣の改善、食事療法、薬による治療、心理療法などがあります。なんとなくおなかの調子が悪いと思っておられる方は一度消化器科の診察を受けられてはいかがでしょうか。


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