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やさしい健康講座


第46回 機能性胃腸症とは
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亀岡市立病院

内科医長 安田 洋二
専門分野:消化器病学、内視鏡治療

 

 「胃がもたれる」「みぞおちのあたりが重い」「食後にすぐにお腹がはる」などの症状は、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか?そのような人が医療機関を受診し諸検査を受けてみても、必ずしも、胃十二指腸潰瘍、胆石、慢性膵炎等の疾患が見つかるわけではなく、その場合従来は「慢性胃炎」や「神経性胃炎」といったあいまいな診断名がつけられていました。
  機能性胃腸症とは潰瘍のような、いわゆる器質的な病気は無いが、腹痛、食欲不振、胃もたれなど上部消化管に由来すると思われる症状が続く疾患であり、国際的な消化管機能異常の診断基準も作られています。最近では有病率が非常に高い疾患といわれており、人口の20%程度とする報告もあります。明らかな原因は不明ですが、消化管運動機能異常、消化管の知覚過敏、心理的ストレス等が関与しているといわれています。
  機能性胃腸症の診断には、器質的疾患の除外が必要であり、上部消化管内視鏡検査や腹部超音波検査、CT検査を含む精査が必要となります。内服治療が有効ですが、規則正しい日常生活を行ない、過労を避けて充分な睡眠と休養を取り、食事時間や排便時間も規則正しく守っていくことが重要です。


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