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やさしい健康講座


第30回 虫垂炎について
栗山卓弥写真

亀岡市立病院

外科医長  阿辻 清人

専門分野:乳腺外科、消化器一般外科

 虫垂炎は、急性腹症(腹痛)の際によくみられる病気です。俗に盲腸(モウチョウ)ともいわれ軽い病気のように思われがちですが、治療が遅れると腹膜炎を合併し重症化することがあります。虫垂は右下腹部にある盲腸から出ている袋状の腸管で、内腔がつまりやすく炎症を起こすと破れてしまうことがあります。10代から20代の若い人に多く、最初は上腹部不快感が出現し次第に右下腹部痛が強くなるのが典型的です。治療は初期であれば、抗生剤を使用することもありますが、炎症が強い場合は手術が勧められます。以前は右下腹部に小切開を加える開腹手術しかなかったのですが、最近では腹腔鏡というカメラをへその下から挿入して行う腹腔鏡下虫垂切除術も行っています。傷が小さいだけでなく、術後の癒着が少ないなど他にもたくさん利点があります。しかしながら、虫垂が破れ腹膜炎を合併している場合には腹腔鏡手術ができない場合がありますので、腹痛の際は早めの受診が肝心です。


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