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やさしい健康講座


第29回 肝炎ウイルスと肝がん
栗山卓弥写真

亀岡市立病院

内科医長  渡邉 正

専門分野:肝臓病学、消化器病学

 現在、肝炎ウイルスはA型、B型、C型、D型、E型の5種類が分かっています。ウイルス性肝炎の臨床上の問題点は、一過性感染(急性肝炎)だけでなく持続感染も成立し、慢性肝炎、肝硬変、肝がん(肝細胞がん)へと続く連鎖を引き起こすことです。
 肝炎ウイルスの中で慢性肝炎を引き起こすものとしてはB型とC型肝炎ウイルスが代表的で、日本の肝がんのおよそ90%はこれらのウイルスの持続感染(B型20〜10%、C型70〜80%)により発症します。肝がんは、悪性新生物死亡原因の中で肺がん、胃がんに次いで大腸がんと同頻度を占めるため、肝がんに関連したウイルス性肝炎の早期発見や治療が重要となります。
 現在のC型慢性肝炎の治療は、リバビリン併用ペグインターフェロン療法が一般的で、約60%の確立でウイルスの排除が可能です。しかしながら副作用も強く、特に高齢者は治療時の適応について適切な判断が必要となります。
 当院では、肝炎に対する抗ウイルス療法(インターフェロン治療を含む)、および肝がん治療を積極的に行っておりますので、このようなご病気でお困りの人は相談してください。


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