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やさしい健康講座


第19回 急性腹症について
上田和茂写真

亀岡市立病院

病院長 上田 和茂

専門分野:肝臓病学、消化器病学、腹部 IVR

 急性腹症とは、強い腹痛が急に起こり、緊急に手術をしなければならないかどうかを見極めなければならない一連のおなかの病気をいいます。
  具体的には、胃・十二指腸かいようの穿孔(せんこう)(穴があくこと)や胆石・胆のう炎、虫垂炎、腸閉塞(へいそく)、尿路結石、子宮外妊娠などさまざまな病気があげられます。
  急性腹症の場合、時間とともに病状が悪化していく可能性が高く、限られた時間の中でできるだけ病気を正確に診断し、適切な治療を行うことが重要です。
  診断の方法は、触診、血液・尿検査、レントゲン、超音波、CT、血管造影などがありますが、必ずしもすぐに病名が分かるとはかぎりません。病名が確定していなくても、病状が重篤で直ちに外科手術に踏み切らざるを得ないことがあります。
  多くの場合は手術によって病名が明らかとなり、それに対する治療を行いますが、時には、おなかの中を診ても病名が確定できず、症状を取るような処置を行い、様子をみていかざるを得ない場合もあります。
  いずれにしても強い腹痛が急に起こったときは、この急性腹症の可能性がありますので、できるだけ早く受診されることが重要です。


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