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やさしい健康講座


第14回 乳がんの話(1)
田中宏樹写真

亀岡市立病院

外科部長 田中 宏樹

専門分野:乳腺外科、消化器外科

 今回は、最近急速に進歩している乳がんの治療法のうち、手術についてお話します。
 現在は、がんから約2cmほど離して乳腺をくりぬく乳房温存手術が主流です。病側の乳房はやや小さくなりますが、乳房切除に比べて見た目がきれいで、皮膚を切る傷口も、腫瘍(しゅよう)の真上でなく乳輪に沿って切ったり、脇の下の腕に隠れる場所からカメラを使いトンネルを掘るように腫瘍をくりぬくことでよりきれいにします。
  この方法は、がんが大きい人や乳腺内にいくつもできている人には難しい場合もありますが、最近では薬による治療でがんを小さくしてから手術で乳房を温存する方法や、それでも残すことが難しい場合は乳房再建術という方法もあります。また、どうしても手術が嫌な人には、特殊な針を刺して腫瘍を焼き、手術をしない方法もまだ長期成績は出ていませんがあります。つまり患者さまの病態や希望に応じてオーダーメードな治療法が選べるようになってきています。
  それでも早期発見が重要であることに変わりはありません。乳腺のことで気になる症状があれば早めに近くの専門外来を受診してください。


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