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やさしい健康講座


第123回 貧血?脳貧血?NO貧血?
執筆者写真

亀岡市立病院

内科部長  木村 文子
専門分野 内科一般、消化器病学

 貧血とは、血液中の酸素運搬体であるヘモグロビン量(血色素・Hb)が正常以下に減少した状態のことであり、そのため体内各地に酸素不足が生じ症状が出ます。それに対して脳貧血とは、正しくは起立性低血圧と呼び、Hb量とは関係なく、血圧が急激に下がることで脳への血液量が不十分になり、脳が酸素不足になることで生じます。主に急に頭の位置が変化したときに出やすく、めまい・立ちくらみ・目がチカチカするなど。時には意識消失や痙攣(けいれん)が起きることもあります。原因としては、体内の水分不足や服用している薬の影響、高齢者の場合は血圧の調節機能の低下や心臓の働きが弱って循環血液量が減少していること、若い人では心身不調による自律神経の働きの乱れで血圧調整がうまくいかない、などが挙げられます。起こった場合の対処法としては、脳に血液が行くような姿勢をとれば改善しますので、しゃがむ、カラダを横たえて足を上げるなど。日ごろの心がけとしては、姿勢の変更はゆっくり動作でおこなう、適度に運動し、ふくらはぎのポンプ作用で上半身へ血液が戻りやすくするなど。こまめな水分補給も有効です。
 薬を服用している方や水分制限のある方は、元々の病気との兼ね合いもありますので主治医と対処法をよくご相談下さい。

 


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