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やさしい健康講座


第112回 生まれてすぐでも風邪はひきます。
執筆者写真

亀岡市立病院

小児科部長 寺町 紳二
専門分野 小児循環器

 「生まれてすぐの赤ちゃん(新生児)はお母さんから抗体をもらっているから病気にならない。」とか「母乳を飲んでいる赤ちゃんは病気にならない。」なんて言葉を聞くことがあります。これは正しくもあり間違いでもあります。
 生まれる時にお母さんから抗体をもらってくるのは正しいですが、それは「はしか」や「水ぼうそう」等の長く体に抗体が残る病気の話です。一生のうちに何回もかかるような病気は関係ありません。また、初期の母乳の中には不特定の感染を防ぐ抗体の一種が入っていますが、これも無敵ではありません。病気にかかりにくくなる程度で、完全には防げません。そして、新生児はうまく抗体を作れないので、お母さんからもらった抗体だけでは量に限りがあり、濃厚な接触で体に入ってくる大量のウイルス等には対抗できません。つまり、大量のウイルスに攻撃されると「はしか」や「水ぼうそう」にすらかかってしまいます。おまけに、新生児は一旦感染を起こせば簡単に重症化します。
 だから、体調の悪い人(特に兄、姉)は不用意に赤ちゃんに近づかないで下さい。油断は禁物です。

 


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