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やさしい健康講座


第107回 健康=あなたのこころにあるもの
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亀岡市立病院

内科部長  松尾 龍平
専門分野: 内科

 健康とはどのような状態をさすのでしょうか。からだのどこにも全く調子の悪いところがなく、日々支障なく仕事や生活ができて、こころ健やかである人は誰もが自分は健康であると考えると思います。でも健康診断やがん検診などを受けると異常が見つかることもあります。そうするとその人は実は健康ではなかったのでしょうか。逆に調子が悪いけれど、ためしに健康診断を受けてみたところ、何も異常を指摘されなかった場合、その人は健康と言えるのでしょうか。その場合は病院にも行って、もっといろいろ検査を受けてみるべきなのでしょうか。そこで検査結果がすべて正常であれば、そこではじめて健康と言えるのでしょうか。あるいは治らない病気を指摘されたら、もう二度と健康には戻れないのでしょうか。
 健康は、検査が正常であるかどうかとは関係がなく、あなたの“体の状態”があなたのこころに“大丈夫”と感じられた状態です。こころが脳の働きによるとすれば、あなたの体の状態が脳に作り出した“イメージ”だと考えられます。生まれつき障害があっても、事故や病気で体に新たな障害を受けて、それが恒久的なものであったとしても、脳が“それで支障なし”と判断すれば、こころも体も癒された状態、つまり健康と考えることもできます。
 こころが「自分は普段と違う」と感じている場合は注意が必要です。放置していると本当に病気になったり、すでに存在する病気の進行を見過ごしてしまう恐れもあります。そんな時は、ふだんの仕事や生活習慣を見直し、それを改善することで体調を整え、こころを健やかに保ち、病気を未然に防ぎましょう。それでも症状が改善しないときは、信頼している医師に相談してみましょう。


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