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やさしい健康講座


第103回 糖尿病から腎臓を守るために
執筆者写真

亀岡市立病院

管理栄養士
  森 美香

 腎臓は血液中の老廃物を濾しとり、体の外に捨てるという大切な役割を担っています。病気等によってこの働きが損なわれると、人工的に腎臓の役割を肩代わりする人工透析を行うことになります。日本透析医学会の発表では、2014年は約3万8千人の方が新たに人工透析を導入されており、その原因疾患の第1位は糖尿病性腎症で43.5%を占めています。糖尿病性腎症とは、糖尿病で高血糖が続くことにより、血管がダメージを受け、細かな血管が多く集まっている腎臓の機能が損なわれることから起こります。腎臓のダメージが小さい内から適切な食事・運動・薬物療法を行うと、腎症になること自体や、腎症が悪くなるのを抑え、透析導入を遅らせることが可能であると考えられています。
 ところが、糖尿病そのものが自覚症状に乏しいため、体調不良から医療機関を受診されたときには、既に糖尿病性腎症が進んでしまっている方が少なくありません。
 健診や献血、体調不良や何かの疾患で血液検査や尿検査をされた際に、血糖値が高い、あるいは高めである、またはたんぱく尿であるとの指摘を受けたことのある方は、なるべく早く医療機関を受診されることをお勧めします。


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