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やさしい健康講座


第100回 消化管異物について

亀岡市立病院

内科医長
  上原有紀子

専門分野:消化器内科

 消化管の異物とは、本来消化管内にないもの例えば魚骨や義歯、硬貨などが食道や胃など消化管に停滞している状態です。自然に排出されるものも多いのですが、中には重大な合併症をおこし手術が必要になるケースもあります。
 大半は、小児に発症し、成人では高齢者、精神疾患患者、手術の影響などで食道など消化管に狭窄を認める場合に多くみられます。小児では硬貨が、成人では食物塊がもっとも多いですが、近年高齢者の義歯や薬を包装する方法の1つで、錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状のpress through pack(PTP) 包装シートが増加しています。
 緊急に処置が必要な異物には以下のようなものがあります。
(1) 消化管壁を損傷する可能性があるもの
  有鈎義歯、薬のPTP包装シート、魚骨、ガラス片、歯科処置具、アニサキス(サケやサバ、イカ等に寄生している寄生虫)など
(2) 消化管を閉塞する可能性のあるもの
  食物塊、胃石、硬貨、ビニール袋、巨大な内視鏡切除標本、回虫など
(3) 毒性のある内容物を含有するもの
  乾電池、ボタン電池など
  病態が悪化する前に、誤嚥した可能性がある方は、医療機関にご相談ください。


有鈎義歯


食道につまった薬のPTP包装シート


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