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私は高齢者訪問調査の業務を担当しており、「高齢期の市民が笑顔で幸せに過ごすためには、どんな地域づくりが必要なのだろう?」ということを知るため、65歳以上の人を対象に訪問調査をしています。調査では、心身の健康・幸福度・実生活の困りごとなどを尋ね、研究者とともにデータを分析して、目指すべき地域像を模索しています。
対面でお話を伺うことは、先輩方の生き方や生活上の知恵や工夫を教わることになり、また、地域を歩くことで市民の困りごとを知り、近所で相談や交流が出来る場の紹介および自治会や老人会での健康講座の開催など、身近で困りごとを解決するための支援方法を考えることに繋がります。
亀岡市には山間部や市街地など様々な地域が混在しているため、高齢期の市民が思い描く幸せや生活支援ニーズも多種多様であると感じています。地域の生活スタイルに合った支援の実現に向けて、地域包括支援センターや社会福祉協議会・自治会・民生委員に提案し、時には悩みを打ち明けて、何度も話し合いを重ねています。地域と密に連携出来ることは保健師として心強いことで、様々な情報を持って市民と意見交換をして、より個々のニーズに沿った支援を考えることが出来ています。
亀岡市は様々な地域特性に触れ、市民や関係機関が話し合い、支え合い助け合う共生の町づくりを目指しています。例えば、地域に集いの場を設け、世代間交流をする中で自然と支え合い助け合いが生まれるような、住民主体の町づくりです。
皆さんの新しい知識と斬新なアイデアで、市民の笑顔を増やすための地域活動を一緒に展開しませんか?