ホーム やさしい健康講座


やさしい健康講座


第122回 心筋梗塞になる確率(リスク)について
執筆者写真

亀岡市立病院

内科主任部長兼診療技術部長  松尾 龍平
専門分野 内科、循環器病

 国立循環器病センターの先生方が、心筋梗塞や狭心症などの病気(冠動脈疾患)の発症を予測する吹田スコアを開発しました。これが新しい動脈硬化疾患予防ガイドラインにも採用されています。年齢、性別、血圧やコレステロール値、糖尿病の傾向、家族歴(冠動脈疾患)の有無などから、あなたが今後10年以内に冠動脈疾患を発症する確率、すなわちリスクを知ることができます。これまではFRSという欧米のリスクスコアを参考にしていましたが、日本人の心筋梗塞発症リスクは欧米人に比べて極めて低いため、リスクを過大評価する傾向にありました。吹田スコアは、より正確に冠動脈疾患の発症を予測できるので、今後は冠動脈疾患の予防に役立つと期待されています。それではリスクを下げるために、まずどうすべきか。喫煙されている方には、禁煙を強くお勧めします。冠動脈疾患のリスクは、禁煙後1年でほぼ半減し、禁煙後15年で非喫煙者と同等になると言われています。喫煙は、冠動脈疾患だけでなく、癌や肺気腫など多くの病気の発症確率を上げることを留意されて、まず禁煙に取り組まれることが健康維持に何よりも大切と考えています。

 


▲ ページトップ